2022年9月8日、エリザベス女王崩御に伴い、ウィリアム王子の父チャールズ皇太子が「チャールズ3世」としてイギリスの新国王となりました。
それと同時に、王位継承権が1つずつ繰り上がって、「ウィリアム王子」は現在王位継承権第1位の「ウィリアム皇太子(プリンス・オブ・ウェールズ)William, Prince of Wales」になりました。
既定路線では、「チャールズ3世」の次は、ウィリアム皇太子が国王になります。
では、未来の国王ウィリアムは「ウィリアム何世」を名乗ることになるのでしょう?ということで、歴代ウィリアム王をまとめてみました。
Contents :
ウィリアム4世👑
|ドイツからやって来たハノーヴァー朝の国王

ウィリアム4世 Wikimedia Commons/public domain
「ウィリアム4世」もいました。彼は、ハノーヴァー(ジョージアンとも)朝最後の国王で、ビクトリア女王の叔父にあたる人です。
晩年にマッドネス・キングと呼ばれるようになってしまった「ジョージ3世」の15人(!)の子供のうちの3男として生まれました。
長男で前国王の「ジョージ4世」には娘のシャーロットがいたのですが、出産時に死亡してしまいました。生まれた子供も死産だったために、自分の家族に後継者はいなくなってしまいました。2番目の兄は既に亡くなっていたため、3男の彼が王位を継承することになったのです。
ハノーヴァー朝の最初の国王ジョージ1世は、イギリス国内で途絶えてしまった王室の遠縁にあたるドイツ人ゲオルグでした。ドイツの小国ハノーヴァーの選帝侯だったので「ハノーヴァー朝」、名前ゲオルグの英語読みがジョージになるので「ジョージ1世」となりました。
彼は50人以上の国王候補の中から、プロテスタント教徒だっために選ばれました。イギリスの国王に即位したときにはもう既に歳をとっていて、英語はしゃべりませんでした。その上、度々母国ドイツに帰国し、政治は議会任せにしていました。英国生まれ・英国育ちで英語を喋る国王は3代目の「ジョージ3世」からです。
|現在の英ロイヤル・ファミリーの直系
現在のイギリスのロイヤル・ファミリーはこの「ジョージ1世」とダイレクトな血縁関係でつながっています。
「ビクトリア女王」の夫もドイツ人、そして、子供は9人!もいたのですから、現在のイギリス王室はドイツ人家系といえます。
イギリス王家の姓も、元々は「Saxe-Coburg and Gotha 」というドイツ姓でした。
第1次世界大戦時にドイツは敵国になりました。そんな中、イギリス王室がドイツ姓を名乗るのはマズいということで、当時の国王「ジョージ5世」が家名をイギリス風の「ウィンザー」に変えたのです。
|私生児が・・・10人!

「ウィリアム4世」には結婚前からずっと長い間交際していた女性がいました。女優のドロシー・ジョーダンです。彼女との間には10人もの非嫡出子をもうけています。彼らは私生児なのですが、爵位が与えられています。
彼女との結婚を望んだウィリアム4世でしたが、自分の王位継承が現実味を帯びる中、身分不釣り合いな女優ドロシーと結婚することは出来ず、ドイツ小国のアデレイド王女と結婚しました。
本妻アデレイドとの間にも娘二人をもうけましたが、死産と夭逝によって跡継ぎは出来ませんでした。
王位は次弟(死亡)の娘が引継ぐことになりました。「ビクトリア女王」です。彼女は子供もたくさん産み、在位期間は「エリザベス2世」に次ぐ歴代第二位を誇っています。ビクトリア女王もハノーヴァー朝の女王ですが、在位が長かったため、独立してビクトリア時代と呼ばれています。
イギリスの「デビッド・キャメロン元首相」は、「ウィリアム4世」のこの10人の非嫡出子のうちの一人(女性)の子孫にあたります。

画像:Wikimedia commons/public domain
歴代の国王ウィリアムはここまで!
ということは、ウィリアム皇太子が国王になると「ウィリアム5世」になるんですね🎉
ウィリアム5世👑(予定)
|Born to be King

ウィリアム皇太子が国王になった時、ウィリアムを名乗れば「ウィリアム5世」になります。エリザベス2世の父「ジョージ6世」は、アルバートという名前でしたが「ジョージ6世」として国王になりました。「ビクトリア女王」も女王になる前はアレクサンドリア王女でした。なので、あくまでもウィリアムを名乗れば、ということになります。
ウィリアム皇太子はご存じの通り、チャールズ3世と英国貴族スペンサー伯爵家の令嬢故プリンセス・ダイアナの長男です。
ウィリアム王子が長男で良かったなと心底思います。特にジョージ6世(エリザベスⅡ女王の父)以降の君主たちに引き継がれている真面目さと知的さ、それに思慮深さと責任感が彼にもありますからね。(ちなみに弟ヘンリーはこのどれもありませんね!ビックリするくらい軽率で阿保でした…。まるで1年でウォリス・シンプソンと結婚したいがために王位を放棄した元国王エドワード8世を彷彿とさせます。彼はヒットラーやアメリカ人富豪らに利用され、ナチスのパペットになっていた大危険人物でした。)
家族・世間の反対を押し切ってのアメリカ人離婚経験者との結婚、果ては英国民・英王室・家族への裏切り行為、自分の役割を勘違い、国外居住(エドワード8世はEXILE<国外追放>)、ロイヤル・ツアーごっこなど、エドワード8世夫婦とヘンリー王子夫婦の共通点をまとめて只今執筆中。
王位継承ラインにいるウィリアム皇太子は、イートン校時代、目と鼻の先にある(車で5分くらい?)ウィンザー城で週末はエリザベスⅡ女王とふたりきりのお茶の時間を持っていたそうです。生涯を英国への忠誠に捧げた女王のお姿や、会話を通じて将来の君主としての在り方や心構えなどの「帝王学」を少しずつ教授されていたに違いありません。
将来の王位継承者であるということは、選ばれた人物として特権も与えられる代わりに、1000年以上続いてきた英国王室(+56の国と地域で構成されるコモンウェルス)を背負うという、とてつもなく重いプレッシャーと義務感の中で生きていかなければなりません。

ウィリアム皇太子には、弟夫婦の王族にあるまじき卑しい拝金主義と自己中心的なふるまいからもたらされる悩みから一刻も早く解放されて、イギリス連合王国のこと、家族のことに注力できる環境が整うことを願っています。
|父はチャールズ3世
父の現国王チャールズ3世は、国思い・仕事熱心・勉強熱心で先見性もある国王です。人が見向きもしないうちからプラスティックのもたらす環境破壊を国際会議で訴えてきたりもしました。
また、個人的に所有する土地や不動産を使って、恵まれない若者が技術や職を得る機会を創出しています。風力発電事業を興して利益が出せるようになると、王室に割り当てられる税金(国民負担)を減らしました。
チャールズ3世は、ダイアナ妃との離婚のあと、高額な慰謝料により減った資産を取り戻すため、猛烈に仕事に集中しました。その結果いくつもの事業を成功させることができ、気が付けば素晴らしいビジネスマンとなっていました。皇太子時代が長く、たっぷり時間があったのも幸いしたかもしれませんが、さすが国王となるお方です。今はコーンウォール公領を父から受け継いだウィリアム皇太子が、ホームレスの住宅を建設したりして跡を引き継いでいます。
フォートナム&メイソンやウェイトローズなどで販売しているオーガニック商品<DUCHY ORGANIC>は、私邸ハイグローブで栽培されたものです。ブランドの売り上げは、100%チャリティーへ寄付しています。私腹を肥やすために王冠マークのブランドを立ち上げ、王室ブランドを利用するメガン・マークルとは大違いです。
私は個人的には知的で真面目で国思いな国王チャールズ3世が好きです。多分現在はほとんどの英国民が彼のことが好きなのではないでしょうか。彼は素晴らしい国王です。なので、国王になる前に言われていたように、人気がないからといってウィリアム皇太子に早くバトンタッチすべきだなどとは少しも思いませんでした。チャールズ3世に、出来る限り長く仕事を続けてほしいと願っています。
父の退位はウィリアム皇太子も望んでいないでしょうし、皇太子はまだ40代ですから、今国王になるのは少し準備不足だしかわいそうな気がします。立場が人を創るので、もしそうなったら、それなりに仕事はこなされるとは思いますが、父の治世から学ぶことは多く必要なことでもあると思います。

君主制について考える時、ウィリアム皇太子が国王になるまで、あるいはジョージ王子が国王になるまで、イギリスの君主制は続いているのかな?と時々思うこともあります。何があるかわからない世の中になりましたから。
でも、もしそうなったとしても、2度目の「王政復古」できっとすぐに復活すると思います。イギリスにはやはり伝統と文化を守る王室が必要です。(日本も同じ理由で皇室が必要です。)オリバー・クロムウェルのような人物は、二度と登場してほしくないですね 。万が一登場したとしても、クロムウェル同様あっという間に支持を失って、天罰が下ることになるでしょう。
\王政復古<Restration>について書いている記事⇩/
外国人も魅了するイギリスの豊かな歴史と伝統は、王室なくして考えられません。これからもずっと、国民やイギリスに住む私たちの心の支えになっていて欲しいと願っています。
日本から皇室がなくなれば日本人としての誇りがなくなってしまうくらいの衝撃があると思いますが、イギリス王室の場合も同様です。皇室や王室は、とても有難い存在なのです。コロコロ変わる頭の悪い総理大臣(=政治家)が国の象徴だなんて、死んでも嫌ですよね。
|母はプリンセス・ダイアナ

義父からもらった昔の雑誌の切り抜きの中に、こんな写真を見つけました。幼いころのウィリアム王子と母ダイアナです。チャールズ皇太子の別邸ハイグローブ<Highgrove>で、シェットランド・ポニーに乗ってダイアナ妃と乗馬の練習をしているウィリアム王子です。
ダイアナ妃は息子ウィリアム王子が責任を持って王室の役目を果たしてくれていることに安堵しているはずです。彼が将来の国王になることも楽しみにしているでしょう。王室に反抗するのが母が望んでいたことだ、なんてスペアの妻の立場が気に食わなかったメガンにガイドされ、王室批判を繰り返す頭の悪いハリーのことはきっとうんと心配しているに違いありません。
ウィリアム皇太子の話し方・発声の仕方などは、ダイアナ妃にそっくりだと思います。時折、笑ったお顔(少しはにかむ様に笑う)もダイアナ妃とそっくり過ぎてドキッとすることがあります。そして、娘シャーロット王女はウィリアム皇太子のルックスに瓜二つ。ダイアナのルックスが3人の子供の中で、女の子に引き継がれたようですね。
ダイアナ妃は知的好奇心が低く、元々感情的・感傷的な性格ででした。そのため、チャールズとは知性の差などから「(ただの)美人は三日で飽きられる」を証明してしまったようなものでした。ケンブリッジ出のチャールズは、知的で楽しく大人の女性のカミラ妃に心が戻ってしまいました。カミラ妃は、実はチャールズ3世とはあらゆる面でパーフェクト・マッチングだと言われています。モテなかったダイアナさんと違って、カミラさんは元々上流階級の男性の間で人気があったそうです。
当時カミラさんは男性にモテることや身分不相応という理由で、チャールズ皇太子との結婚は許されませんでした。スペンサー伯爵家出身で、男性の気配のないモテないダイアナさんがヴァージンだということで選ばれたわけです。チャールズ皇太子は努力しましたが、ダイアナ妃のことを愛すことはできなかったようです。
でも誰もが結婚がうまくいくわけではありません。Royalも同じだと思います。ただエリザベス女王に対しては、自分は無一文で国外追放されたギリシャ王族フィリップ王子と恋愛結婚しておきながら、何故チャールズにはカミラさんとの結婚を許さなかったのだろう?と疑問に思います。ダイアナ妃の悲劇の原因を作ったのは、無理に二人を結婚させたエリザベス女王なのでは?
ダイアナ妃は、英王室を離れた末、下心ありありなアルファイド家に狙われスキャンダラスな存在になってしまいました。挙句の果ての、悲劇的な事故死です。若くして母親を亡くしてしまったウィリアム皇太子とハリーは可哀そうという言葉では言い尽くせないほど可哀そうです…。
ダイアナ妃は感情的、と書きましたが、王室を支える立場の貴族の娘として育ったのであれば、息子や孫が継承していく英王室の存続を第一に考え、夫の愛人騒動にクヨクヨ・メソメソばかりすべきではなかったと思います。歴代王妃たちのように、強く賢く立ちまわるべきだったと思います。エリザベス2世だって、フィリップ王配の浮気を黙って見過ごしていました。自分に告げ口をしてくる者を、逆に厳しく叱責したほどです。お互い愛人がいても構わないじゃないですか。
“A royal marriage is a job.”
ロイヤルの結婚は、仕事です。貴族同士の結婚以上にいろんな思惑の上に成り立っています。ロイヤルの結婚は王室を継続させるための「仕事」なのです。それを理解しないで世間一般の結婚と同じようにしか対応できないダイアナ妃は、王妃向きではなかったのかもしれません。金髪碧眼で美人なだけでは、ビジュアルを褒められるだけで本当の意味での尊敬は得られないと思います。賢さや強さがなければ一番上に立つ王妃としては頼りなさ過ぎ、全く立場にふさわしくはありません。
彼女が王妃では、チャールズ皇太子は国王としての能力を十分に発揮することは出来なかったと思います。その点で再婚したカミラ妃の評判がいいことを考えると、やはりふさわしいのはカミラさんだったということになります。落ち着いて仕事熱心で幸せそうな今のチャールズ国王を見ると、間違いなく2人は良いカップルです。”お似合い”とはこの2人のようなカップルのことをいうのだと思います。チャールズ皇太子は自分に必要な女性は誰なのか、始めからわかっていたのかもしれません。誰も悪くないけれど、上手くいかないものですね。
|キャサリン皇太子妃はパーフェクトな王妃 to be
そんな両親の結婚事情でしたが、ウィリアム皇太子は、父と違って自分で選んだ一般庶民のキャサリン(皇太子妃)と恋愛結婚することが出来ました。ただ、結婚にはとても慎重で、何年も考えた末での婚約でした。選んだキャサリン皇太子妃はウィリアム王子にとってほぼパーフェクトな女性で、国民からも愛され、後継者にも恵まれとても幸せな家族を作り上げることに成功しています。
キャサリン妃は強く賢く、なによりも真面目で責任感が強く、理想的な将来の王妃 です。浅はかな弟ハリーの歓迎されないナルシシスト妻メガン・マークルとは大違いです。ハリーは離婚するまで人気を回復することは出来ないでしょう。
ついでに一言・・・次男ルイ王子は王室の次男坊王子たち(アンドリュー&ハリー)とオーバーラップし、将来トラブルメーカーになりそうな気がして仕方がありません。ジョージ王子は流石長男で、最近の映像を見ると、顔が締まりもう自覚や責任感が芽生えてきているように御見受けします。シャーロット王女もしっかり者。ジョージ王子にとって、国王チャールズの妹アン王女のように、頼りになる存在になりそうな気がしています。
|ウィリアム皇太子は英国史上初めての・・・
ところで、、、こんなことを言ってはなんですが、歴代国王たちのお顔を見ていて気付いたことがあります。イギリスにたくさんの王がいた6世紀まで遡ってみても、髪の薄い国王が見当たりません。ウィリアム皇太子は、史上初の髪の薄い国王になるのではと思います😅
そして、、、気の早い話ですが、ウィリアム皇太子の次は彼の長男の「ジョージ王子」です。もしジョージとして即位したら現国王チャールズ3世が名乗りたかったと言われている「ジョージ7世」になります。(ミドルネームの1つにジョージがある)
何故チャールズ皇太子が「チャールズ3世」でなく「ジョージ7世」になりたかったと言われているのか。世間で言われている理由を、こちらの記事で書きました⇩
\ダイアナ妃の先祖のお屋敷を訪れました⇩/