引き続き、チェルシーを散歩しています♡ チェルシーの中でも一番プレステージなアドレス、チェイニー・ウォーク(Cheyne Walk) を歩きました。
チェイニー・ウォークは、古くからあるテムズ川に沿った道で、王族・著名人・有名人の旧宅や所縁のある建物が数多く点在している場所です。

そして、それらの建物の壁にはブルー・プラーク(Blue Plaque)と言われる円形の青いプレートが付いています。今回のロンドン散歩では、チェルシーのブルー・プラーク巡りをして、それらの家々を探して歩きました。
これまで訪れたブルー・プラークのついた著名人・有名人のお宅はこちら⇩
ロンドン散歩♡Chelsea(チェルシー)①~King’s Road~
ロンドン散歩♡Chelsea(チェルシー)②~Blue Plaqueを訪ねて~
ロンドン散歩♡Chelsea(チェルシー)③~Blue Plaqueを訪ねて~ –
Contents :
ダンテ・ガブリエル・ロゼッティ(Dante Gabriel Rossetti)


ダンテ・ガブリエル・ロゼッティ(Dante Gabriel Rossetti)は、画家であり、詩人であり、イラストレーターだった人物です。
ジョン・エヴェレット・ミレー(John Everett Millais)と共に、ラファエロ前派(Pre-Raphaelite Brotherhood)を結成しました。
テイト・ブリテン(Tate Britain)にあるロゼッティの作品「Proserpine」は、ウィリアム・モリス(William Morris) の妻 ジェーン・モリス(Jane Morris) がモデルです。
実はロゼッティは、ウィリアム・モリスの家族とモリスの家(別荘でも!)で長い間一緒に暮らしていました。

Wikimedia Commons/public Domain
ロゼッティはビクトリア時代の画家ですが、ジェーンをモデルにこのような中世時代的な作品をいくつか描いています。
ウィリアム・モリスは、ジェーンのギリシャ彫刻のような古典的な顔立ちに惚れて結婚したと言われていますが、ロゼッティも同じく、彼の作品のモデルになるようなギリシャ彫刻風の顔立ちの女性と結婚しています。
そのロゼッティの妻エリザベス・シダル(Elizabeth Siddal)は、友人のラファエロ前派の同胞ジョン・エヴェレット・ミレーの代表的な作品「オフィーリア(Ophelia)」のモデルになりました。

Tate Britain所蔵 Wikimedia Commons/public domain
3人の男性と妻たち、メチャメチャ親密な関係で驚きました。しかも、ロゼッティとジェーン・モリスは恋仲でした…。ウィリアム・モリスは耐えていました…。
エリザベス・シダルが「オフィーリア」のモデルを務めた時、彼女は実際にバスタブの水に浸っていたそうです。彼女は、冬の間一日何時間も冷たい水(一応バスタブの下からロウソクで温めていた)に浸っていたせいで、肺炎にかかり衰弱してしまいました。2年後に、彼女は亡くなりました。(死亡時の直接の死因は不明)
ロゼッティがこのCheyne Walk の家に住んだのは、エリザベスが亡くなった後でした。彼はこの家で奇妙な生活を始めました。家の中で、ラマやウォンバットなどを飼い始めたのだそうです……。あわわ…。
ジョージ・エリオット(George Eliot)


ロゼッティの家のすぐそばに、小説家のジョージ・エリオット(George Eliot)の亡くなった家がありました。本名は、Mary Anne Evansといい、女性だそうです。小説を読んだことはないのですが、名前だけは聞いたことがあります。
代表作は、「Adam Bede」「The Mill on the Floss」「Scenes of Clerical Life」などだそうです。英語圏の人であれば、学校で習ったりするのかもしれませんね。
オスカー・ワイルド(Oscar Wilde)


撮影:楓香
さて、Cheyne Walk が終わると、チャールズ2世が愛人に促され設立したロイヤル・ホスピタルに向かう道ロイヤル・ホスピタル・ロードに続きます。そこからTite Street に入ると、「The Happy Prince and Other Tales」や「Salome」などで有名な文筆家であり詩人・劇作家でもあるオスカー・ワイルド(Oscar Wilde)の住んでいた自宅があります。
ステファン・フライやジュード・ロウが出ている映画「ワイルド(Wilde)」を見ていたので、ちょっと興奮!

Wikimedia Commons/public domain
彼は、文筆家であること以上に、洒落た会話やライフ・スタイル、男性としては華やかなファッションなどで注目を集めた人です。
当時の社会では、唯一無二の個性的な人物でした。作品は知らなくても、彼の名前を聞いたことがある人はたくさんいると思います。
モダンな風貌の彼が、100年以上も前のビクトリア時代の人だったことに驚きです!
そして彼が記憶に残る人物になったもう一つの事実は、男色の罪で逮捕されたこと。
当時の西欧社会では男色は罪であり、裁判で出てくる事実は各メディアでとてもスキャンダラスでセンセーショナルに扱われました。チェルシーのこの自宅で、彼は逮捕されました。(カドガン・ホテル説もあり)
でも今はこうしてブルー・プラークがあるのですから、名誉回復がなされて良かったです。
マーク・トウェイン(Mark Twain)


Tite Street のオスカー・ワイルドの旧宅と同じ通りにあったのは、アメリカ人作家のマーク・トウェイン(Mark Twain)の住んでいた家でした。
上の名前は何だろう?と思っていたら、本名はSamuel Clemens というのですね。
彼の書いた「トム・ソーヤの冒険(The Adventures of Tom Sawyer)」はあまりにも有名ですね。この本は日本でもほとんどの子供が小学生の時に(ワクワクしながら)読んだのではないでしょうか。楽しい子供の冒険物語でした。
東京ディズニーランドには、「トム・ソーヤの冒険」のアトラクション「トム・ソーヤ島いかだ(Rafts)」と「蒸気船マーク・トウェイン号」があります。


この記事を書くために東京ディズニーランドのHPを訪れたら、懐かしい思い出にしばらく浸ってしまいました。子供が小さいころは、季節ごとに行っていたくらい頻繁に行っていた東京ディズニーランド。大人でも楽しめますから、また家族で行きたいですね。でもまあ、孫でもできない限り、子供がまた親と一緒に行ってくれるとは思いませんが…。
イギリスにはディズニーランド・ディズニーシーに匹敵するようなテーマ性のあるアトラクションがある大規模アミューズメント施設がないのですよ。だから、子供が小さい時に東京に住んでいたことはラッキーでした☆東京には、ほかにもたくさん子供が遊べる施設がありますからね。
帰路、クリスマスの飾りつけで一層華やぐ夜のSloane Square 駅前




さてさて、もうあと20分くらいで日没の時間となりました。この時期のロンドンは4時ごろにはもう日が沈んでしまうので、あっという間に一日が終わってしまう感覚です。
でも今回行く予定だったブルー・プラークの建物はすべて日没前に巡ることが出来ました。電車も混んできますから、駆け足でスローン・スクエア駅に戻りたいと思います。
帰り道、駅前のデパート John Lewis のショー・ウィンドウと一番最初に行った Duke of York Square の夜の様子をサクッと写真に納めましたので、載せておきます。クリスマスの飾りつけがあるこの時期は、夜の街が華やかになってウキウキしますね☆
ブルー・プラーク巡り、日本でも有名な画家や作家の住んでいた家をいくつもこの目で見られて楽しかったです♡
何だか少し距離が近づいたように感じました。ここでいろんな歴史的な出来事があったんだなぁと思うと感慨ひとしおでした!
今回歩いたのはチェルシーのほんの一部(kING’S rOAD からテムズ河方面のみ)なので、まだまだ他に見るところがあります。次回またルートを考えて歩いてみたいと思います。
因みに、余談ですが、、、アメリカのクリントン大統領のお嬢さんのお名前Chelseaは、新婚旅行で訪れたご夫妻がここの地名Chelseaからとったと聞きました。日本のキャンディChelseaもそうですよね。キャサリン妃が結婚前に住んでいた場所でもあります。